愛と執着とバイブレータ

お疲れ様です、奏です。

実は、前職で、化粧品会社をやってました。
やはり、女子メインの会社で、スタッフが20人ほどいました。
いろんな子がいました。

その中に、手のかかる子がいました。
彼女、仕事は出来ました。
頭も良く、キレイで品がありました。
九州の出身で、美人の割にはスキがあって、親近感がもてる子でした。
ただ、とても波がありました。
落ち込んだ時、すぐに、

「私なんて、誰からも求められていません。いなくなった方がいいんです……」

と言います。
だいたい、男と揉めたあとです。
男から、

「めんどくさい」
「おもい」

と言われた次の日は、レベル『0』になります。

「これが、あの彼女?」

と思うくらいです。

彼女は、いつも『愛』を口にしていました。
愛されること、愛すること、愛を知る喜び、愛を失う悲しみ、愛の限り……。

ある日の彼女もレベル『0』でした。
しかし、仕事はあります。
彼女が担当している大事な仕事です。
私は、なだめるのが面倒くさくなって、とうとう、口にしてしまいました

「あのねぇ、あんたが言ってるのは、『愛』じゃなくて『執着』! 本当の『愛』は見返りを求めないの。与え続けるのが『愛』!」
「……わたし、そんなに強くありません……」
「だったら、そんな恋愛、やめなさい! 男なんて、バイブレータと思えばいいのよ!」

「……」

周りにいたスタッフにドン引きされてしまいましたw