オトコが求めるカタルシス

お疲れ様です、奏です。

実は、友人に映画好きの殿方がいて、その人との会話です。

「好きな邦画はいっぱいあるけど、特に女優のセリフで絞ったら、3本だね」
「何?」
「まず、『鬼龍院花子の生涯』の夏目雅子、次に『たそがれ清兵衛』の宮沢りえ、最後に、『いま、会いにゆきます』の竹内結子」
「なんで?」

「『鬼龍院花子の生涯』では、鬼政が松恵に、お前には苦労かけた……みたいなことを謝るんだけど、そのセリフを受けて、夏目雅子が、『私は、この家に来て幸せでした』って言うんだよね……」
「ふ〜ん、で……」

「『たそがれ清兵衛』では、最後、『そんな清兵衛を、人は不運な男だったと言うが、幼なじみの妹、朋江(宮沢りえ)と一緒に、二人の娘とつつましく過ごした、その人生は幸せだった』っていう娘のモノローグがあるのよ」
「へー、で……」

「『いま、会いにゆきます』では、ラストシーンで、中村獅童が、『ごめんね、君を幸せにしてあげたかった……僕は、澪を幸せにできなかった……ごめんね』って謝るんだけど、そのセリフを受けて、竹内結子が……」

このあたりから、涙ぐむオヤジw

竹内結子がね……

何言ってんのよ、よく似た親子だな
幸せだったよ、私は
ずーっと幸せだった
あなたを好きになってから、ずっと

私の幸せはね、あなたなのよ
あなたのそばにいられたことが、私にとっての幸せだったのよ
できるなら……
ずーっといつまでも、あなたの隣にいたかった
佑司のこと、お願いね
私の分も愛してあげてね

秋穂君…寒いね

ありがとう
あなたの隣は、居心地がよかったです

って言うんだよぉ!

「はぁ? それって、全部、ダメ夫を許す話じゃん!」
「まぁ、そうだけど……」
「しょーもなっ」

男は、心のどこかで、
「申し訳ない。もっと、いい暮らしをさせてやりたい」
と思ってるみたいです。
それを、
「私が、こんなになったのは、あなたのせいよ!」
とか、言うと頑なになりますw

認めてあげて、許してあげると、せっせと働く動物みたいですよ。